私がタワーマンション(タワマン)を買わない&住まない4つの理由【私見】

私がタワーマンション(タワマン)を買わない&住まない4つの理由【私見】

これから私が書くことはあくまで私見です。賛同されない方もたくさんおられると思いますが、ご了承ください。

私も約7年ほど前に六本木のタワマンを購入し、そこに住んでおりました。部屋はとても狭かったものの、キレイな夜景や眺望を見たときは、なんとも言えない満足感に狩られたのを思い出します。エントランスも豪華だったり、コンシェルジュもいたり、ジムもゲストルームもあったりと贅沢な暮らしをしていたなと思います。

しかし、そのマンションは、1年ほどで売却し(価格が上がっていたこともありますが)、その後は低層マンションにしか住んでおりません。タワマンに住んだのは、たった一度ではありますが、なぜ私がタワマンを買わない&住まないと決めているかの理由を4つに分けてお話します。

1.強風で窓が開けられない(生活面)

「なんだそんなことか」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。でも、これって実はすごくストレスなんです。

タワマンのメリットである高層階の眺望と引き換えに風が非常に強く窓を開けることはできません。

タワマンでは24時間の換気システムで空気の入れ替えを行うのが一般的なので、自然の風を感じながら生活することはできません。

また危ない、外観を損ねるという理由でベランダで洗濯物を干すことを禁止しているマンションも多いです。タワマンでベランダがあるマンションをあまり見たことはないですよね。そもそも窓が固定されており、動かすことができません。(まあ、でも洗濯に関しては、洗濯機の乾燥機能を使えばいいですね。)

2.大規模修繕に潜む恐怖(費用面)

現在は多くのタワマンを見かけますが、歴史はたった20年ほどです。大規模修繕というのは12年〜15年に一度実施されるわけですが、まだ1回目の大規模修繕を行ったことのないタワマンのほうが多いのではないでしょうか。

2015年に行われた某タワマンの大規模修繕では、工期が2年、修繕費は12億円かかったようです。2年もの間、修繕が続くのは気が滅入ってしまいますね。共有部分での制限も多くストレスフルな期間を過ごすことになりそうです。(私は未経験です。)

タワマンの大規模修繕は、一般的なマンションの修繕よりはるかに手間がかかります。普通のマンションでは足場をよくみかけると思います。しかし、タワマンではその足場を組むことができない為、屋上からゴンドラで足場を吊るすか、柱を立てて移動式の足場を作ることになります。

更にタワマンの修繕費は通常のマンションの2.5〜3倍かかると言われています。修繕費は買主に販売価格を安く見せるために販売時は安く設定されており、段階的に上げていく仕組みをとっています。また、そもそも業界的にタワマンの修繕費の経験が少ないことから修繕費や工期の予測が難しいことも理由として挙げられます。

同時期にタワマンが建設されすぎたため、今後同タイミングで大規模修繕が実施される可能性があります。そうなると修繕できる業者の取り合いになりますから、高いお金を支払わなければなりません。また工期が長い場合には数年かかるので、業者の流動性も一切なくなります。最終的に技術力のない業者にそれなりの金額を払ってお願いすることになり、それなりの修繕しか行われず、マンションとしての資産性を維持することが難しくなるかもしれません。

では、実際に大規模修繕を行った際に、修繕費が積み立てていた予算内では足りなくなった場合には、誰が負担するのでしょうか。あたりまえですが所有者です。ギリギリの予算で購入した所有者や、投資目的での所有者が多い場合は将来設計が全部ひっくり返りそうですね。中には修繕費の支払いが滞ってしまうなんて方も出てきてしまうのではないでしょうか。

共有部分に豪華な設備を備え付けたまま、どう修繕し、どう維持していくのか、未来に課題を抱えたまま、たくさんのタワマンが今も建設され、たくさん販売されています。

もちろん「絶対にタワマンを買うな!」ということではなく、例えば価値の落ちにくい都心のタワマンを購入し、大規模修繕が行われる前に価値が維持されている、もしくは上がったところで売却してしまうのはありかもしれません。そうすれば、売却益を得ながら、一旦はタワマンに住むことはできます。(現に私のケースですね。)

 

 

3.高層階が健康へ与える影響(健康面)

タワマンの高層階を住居用に購入される方の多くは、ファミリー用の広さの部屋を購入されると思います。(1Kや1Rの間取りであまり高層階の部屋はありません。)将来家族と一緒に住む予定の方や、これから一緒に家族と住む予定の方は購入を控えたほうがいいかもしれません。

高層階に住むと、流産率が高くなるという研究結果が国内でも発表されています。日本では規制される動きはないようですが、欧米では現に高層住宅を規制している国もあります。イギリスでは妊婦は4階以上には住まないように法律で規制しています。何も女性の流産に限った話だけではなく、そもそも人間が高層階に住んでいる時点で、体にストレスが掛かっていることは事実と言えそうです。

では、タワマンの何が健康に被害を与えるのでしょうか。まずは、気圧の違いのようです。とはいえ地上と高層階との気圧の差はほんのわずかです。しかし、エレベーターで、急激に気圧が変化するのはやはり体には負担になるようです。高層ビルのエレベーターに乗ると耳が痛くなったり、頭痛がしたりする人がたまにいますが、その原因はこの気圧の変化になります。タワマンの高層階に住んでいれば、日に何度も急激な気圧の変化を強いられることになります。もちろん人間だけではなく飼っているペットにも相当な負担がかかっていることを認識しておいてください。

またタワマンは構造上、意外と揺れます。わずかな揺れであっても恒常的にその揺れが続けば、三半規管に影響し、自律神経失調症を引き起こすなんてこともあるそうです。これについてもペットも同様です。犬や猫の方が人間よりも感覚が繊細な為、負担は相当なものかもしれません。

加えて、タワマンは鬱病になりやすい環境でもあります。タワマンは村社会になりやすく、イジメや階数によるマウンティングがあったり、自分自身でも劣等感を抱きやすい環境であるためストレスが溜まりやすいことが関係しています。住んでいる旦那さんは気にしないかもしれませんが、その妻や子供の心には影響しているかもと思うと、生活していくのに少し躊躇してしまいますよね。階数の高さが格差になるなんて馬鹿げてますよね…別に高層階も余裕で買えるけど、いろんなことを考えて敢えて買っていない人だってたくさんいるだろうにと思います。

先日の台風19号で武蔵小杉のタワマンがトイレを使えなくなった際もタワマンならではの階数によるマウンティングが発生していましたね。私はこれがネタであってほしいと思っておりますが、同じように思っていた高層階に住む人もいたのではないでしょうか。

武蔵小杉のタワマンの掲示板への書き込み(ネタであって欲しい)

4.災害時に死亡確率が高い(緊急面)

先日、与沢翼さんがテレビに出ており、その中でも触れていましたが、ドバイに建っている高層マンションでは、低層のほうが税金が高いそうですね。なぜなら火災などが発生した際に、煙はどんどん上に上がっていきますし、高層階の人たちは助かりにくいからだそうです。日本ではわざわざ高いお金を払って、助かりにくい場所に住もうとしているのです。

また非常時にエレベータが動かなくなってしまった場合、階段で30階も40階も上り下りすることはあまり現実的ではありませんね。老人の方なんて特にだと思います。

まとめ

このように生活面、費用面、健康面、緊急面の4つの側面を総合的に見て、私はタワマンを購入することは極力避けています。タワマンはタワマンでも高層階に住まなければ良いのかもしれませんが、それですとあまり住む意味がないですし、大規模修繕に関しては高層階であるかに問わず、かかってくるものです。

今後、さらなる技術などの発展によって大規模修繕が安価で実施できるようになったり、時間の経過とともによりタワマンの実態がより鮮明になってきたりしたら購入の検討をしようと思っております。と言っても、今購入を絶賛検討中のマンションは実はタワマンでして…とてもジレンマを感じつつ記事を書いております…

繰り返しにはなりますが、これらのコメントは全て私見であることをお含み置きください。

 

 

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