マニラ空港(ニノイ・アキノ国際空港:NAIA)で長時間のトランジット~上手に過ごす完全攻略ガイド~【フィリピン編】

マニラ空港(ニノイ・アキノ国際空港:NAIA)で長時間のトランジット~上手に過ごす完全攻略ガイド~【フィリピン編】

フィリピンのボラカイ島へ行った際にマニラのニノイ・アキノ空港(NAIA : Ninoy Auino International Airort)に行った際に、7時間のトランジットが発生しました。しかも、待機場所は魔のターミナル2です。(なぜ魔のターミナル2なのかは後ほど説明します)

7時間のトランジット待ちなんてどうなることかと思いましたが、ほとんど退屈せずにうまく過ごすことができましたので、皆様の参考になればと思い記事を書きました。

マニラ空港には4つのターミナルが存在

マニラ空港(NAIA)には4つの別々に離れたターミナルがあります。トランジット等で乗り換えが発生する場合は、ターミナル間の移動が必要になりますので、ご注意ください。

ターミナル1(Terminal1)

日本航空(JAL)・ジェットスター・デルタ航空などの国際線が発着しているターミナルです。私は行ってないのですが、2015年に改装されたようでそれなりにキレイになっているようです。

ターミナル2(Terminal2)

フィリピン航空専用のターミナルです。魔のターミナル2です。ゆっくりとくつろげるところもあまりなくしんどいターミナルになります。

ターミナル3(Terminal3)

全日本空輸(ANA)・セブパシフィック航空が発着します。ロケーション的にはマニラ市内からも近く移動に時間がかからないメリットがあります。

ターミナル4(Terminal4)

Air Asia(エアアジア)・タイガーエアフィリピンなどの国内線をメインにしたターミナルです。日本人の利用はほとんどないターミナルだと思ってよいかと思います。

マニラ空港は3年連続世界最悪の空港に選出!

世界最高の空港は、シンガポールのチャンギ空港と言われているのですが、反対に世界最悪の空港はフィリピンのニノイ・アキノ空港(NAIA)、その中でもターミナル2は魔のターミナル2と言われております。2011年から2013年まで3年連続世界最悪の空港に選ばれている悪名高い空港・ターミナルになります。時間を潰せる場所もほとんどありません…。

どうやら設備不備、ぼったくりタクシー、空港職員からの賄賂請求、治安の悪さ、アクセスの悪さなどが低評価の要因だそうです。

ターミナル内には、スマホの充電スポットが至るところにあるのですが、利用する場合は、絶対に自分のスマホのから目を離さないでください!目を離した隙に盗まれてしまうかもしれません。もちろん手荷物からも目を離さずに。日本からマニラ空港に行く際の飛行機の座席にUSBポートがついている場合は、機内で予め充電を100%にしておくことをおすすめします。

最近はドゥテルテ大統領の政策によって、かなり減ったと聞いておりますが、自分の手荷物に覚せい剤などの薬物を忍び込まされて、自分が知らないうちに薬物の運び屋をやっているなんて話も聞いたことがあります。それがバレてしまうといかなる言い訳も通用せず、フィリピンの刑務所に入れられることになってしまいます。そんなことにもならないように絶対に手荷物からは目を離さないでください。

また、いきなりフィリピン人に声をかけられ、「日本に私の知り合いがいるから、この荷物を渡してほしい」なんて言われることもあるそうです。日本人は親切なので、人助けだと思い、快く引き受けてしまった結果、その荷物が実は薬物だったなんてこともあるそうです。そんな話が来ても絶対に断りましょう!

一応、最悪のケースの注意点を記載しましたが、そんなことが起こりまくっているわけではなく、たまにそういうことが発生するだけで、フィリピンはとてもいい国なので安心してくださいね!

さて、マニラ(NAIA)に到着。これからどうする?

長時間のトランジットの間、うまく時間を潰せればいいですが、どうせ海外に来ているならいろんなところにいきたくありませんか?そんな方へ楽しく過ごせるプランをお伝えしたいと思います。

ちなみにターミナル2の雰囲気はこんな感じです。汚いとかそういうわけではないんですが、人が多いし、広い敷地にスチールの固いイスが羅列されているだけです。

 

ターミナル2にあるお店を一挙公開

ターミナル2にあるお店の写真を撮ってきました。ほぼこれで全てです。

Lala Babes

飲み物やお菓子を買う分には良いお店ですが、得体のしれない肉が売ってます。匂いもきついし、旅行中にお腹を壊すのが心配な方はやめておきましょう(笑)

これが得体の知れない肉です。形崩れてますけど、売り物なんですか?(笑)

VIN VIN KIOSK・1418 FOOD ENTERPRISE

ここも飲み物やお菓子くらいなら買えます。この2つのお店に関しては特筆すべきことはないただの売店です。

Ya Kun Kaya Toast

トムヤムクンなどのごはんが食べられる場所です。空港にはたくさんの人がいる割にそんなに混んでませんでした。人気がないのでしょうか?

Cafe France(筆者オススメ!)

ターミナル2の中で唯一清潔感があり、おいしそうなパンやコーヒー、カフェラテ等が楽しめるお店です。やはりものすごく混んでおりました。店に入って左右にテーブルがあるのですが、座れませんでした。

クリスピークリーム(Krispy Kreme)

日本でも有楽町などで見かけるおなじみのドーナツ屋さんです。でも、日本で見るドーナツとは色が違うような気がしました。着色料がすごそうだし、砂糖の量も多そうでした。

CLUB MANILA(ターミナル2唯一の癒し空間)

マッサージ店です。マッサージのクオリティは不明ですが、値段的にはやはり少し高めかなという印象です。

観光客がたくさんいるボラカイ島でさえも(大分値切ったが)1時間500ペソでマッサージを受けることができました。

1分あたりの金額を算出してみて気づいたのですが、長い時間を受ければ受けるほど安くなっていくわけではなく、むしろバラバラな感じが東南アジア感を醸し出していますよね(笑)

※表示円は2019年8月時点:1ペソ=2円
20分:400ペソ(800円)1分あたり40円
30分:500ペソ(1,000円)1分あたり33.3円
40分:700ペソ(1,400円)1分あたり35円
50分:900ペソ(1,800円)1分あたり36円
60分:1,000ペソ(2,000円)1分あたり33.3円

 

 

マニラ空港で長時間待てそうですか?

これまでの説明の通り、ソファがあるわけでもなく(硬い鉄の椅子のみ)、おいしそうなお店も特にないターミナル2ですが、トランジットを待つ何時間もの間、退屈せずに待つことはできそうでしょうか?

私は無理だったので、空港の外に出て簡単な観光をしました。おすすめのスポットを書いてますので、ご参考にしてみてください。

シャトルバスでターミナル2からターミナル3へ移動してみる

上記でも説明致しました通り、ニノイ・アキノ国際空港にはターミナル1〜4まで4つターミナルがあります。その中でもターミナル3は最新の別格に良いターミナルです。

免税店やレストランがたくさんありました。SUBWAY、マクドナルド、ラーメン、パンケーキ、ミスタードーナツ、スターバックスなどなど!24時間営業の店も多いため、ターミナル3では快適に過ごすことができます。

ANAやセブパシフィック航空が発着するターミナルなので、日本人観光客も年々増えているようです。コンビニやレストラン、フードコート、免税店なども完備されてます。入り口のセキュリティも厳しいのでとても安全なターミナルです。

場所的には、少しターミナル2からターミナル3までは離れているのですが、シャトルバスを使って移動してみてください。移動時間は乗るバスの種類と市街の道の混み具合にかなり左右されます。私も4回ほど利用しましたが、早ければ15分、長ければ1時間以上かかりますので、時間に余裕を持った移動を心がけましょう。

バスの種類・乗り方・料金などは、記事の下部で説明しますね。

ターミナル3にある宿泊施設でゆっくりしよう(ゆっくり過ごしたいあなたへ)

2015年にThe Wings Transit Loungeという宿泊施設がターミナル3にオープンしたようです。私も一度使ったことがあるのですが、清潔感もあるので、とても居心地が良かったです。部屋のタイプと値段を紹介しますね!とてもリーズナブルで家族でも泊まることができます。ビュッフェ、シャワー(シャンプー、コンディショナー、歯ブラシなどもあります)、Wi-Fiも完備してますので、とても設備も充実しています!マッサージやフットスパも受けられますよ!

オンラインで予約も可能ですので、事前に予約しておくとよいでしょう。

The Wings Transit Lounge | your uplifting travel experience

【カプセルタイプ / 7時間 / 1,000ペソ】

【ツインルーム / 7.5時間 / 1,800ペソ】

【ファミリールーム / 7時間 / 3,200ペソ】

ラウンジにはこんなきれいなくつろげるスペースもあります。

ターミナル3から徒歩5分のリゾート・ワールド・マニラ(RWM)へ移動してみる(アクティブなあなたへ)

Resort World Manila(RWM)はかなり面白くて1日いても飽きません。ターミナル3から徒歩5分ほどなので、ターミナル3にひとまず行って、一通り徘徊したら移動してみてもいいかもしれません。マリオット、ヒルトン、シェラトンなどの高級ホテル街が点在する中にあるので、歩いてるだけでも雰囲気がとても良いです。

ターミナル3からRWMに行く道中にスターバックスがありました。店内もすごくおしゃれだし、広いし、なにより空いていました。ターミナル3内にもスタバはあるのですが、飛行機街の人達がたくさんおり、かなり混雑しているので、RWMのスタバでゆっくりするものいいかもしれません。ここは、本当に穴場かも!

スターバックスラテのトールサイズが140ペソ(約280円)なので、料金も日本のスタバより若干安いですね。

【店内の雰囲気】

【メニュー表】

【売っている商品】

スターバックスの隣にはローソンもちゃんとあります。現地の方々が出勤前にみんなで朝ごはんを食べていました。

参考までにRWMの地図を載せておきます。

有名ブランド、映画館、レストラン、カジノ、アートシアターが集結した巨大エンタメ施設です。ここでは、代表的なカジノとアートシアターを紹介します。

CASINO(カジノ)

このカジノは、フィリピン最大級の3万平方メートルもの広さです。吹き抜けの開放的な造りで、ルーレットやカードゲームが楽しめます。ミニマムベットが100ペソ(約200円)程度なので、初心者でも気軽に遊べるのが魅力的でした。

レストランやバーもあり、フロアの中心にある「バー360」では、ミュージシャンの生演奏やアクロバットなどのパフォーマンスが楽しめます。

アートシアター

私は行くことができなかったのですが、調べたところによると3D効果を備えたスクリーンがあるアートシアターもあり、世界的に有名な俳優やアーティスト達の舞台を1席1,000ペソ(約2,000円)というリーズナブルな価格で楽しむ事が出来るようです。トランジットまでの時間つぶしには最高ですね!安いので、さいあく寝てしまっても後悔はありません(笑)

ターミナル3・RWMへの行き方(バスの乗り方・料金)

ターミナル2からターミナル3へ行く場合には2種類のバスありますので、違いを説明します。

タクシー(あまりオススメしません!)

マニラ空港付近では、日本と同じ感覚でタクシーを乗ってはいけません。通常、日本であれば、メーターを押しますが、運転手がそもそもメーターを押さなかったり、改造メーターになっていたりと、かなりの確率でぼったくられます。あとは、現地に到着すると間違いなくチップを要求されます。しかも、かなり攻撃的かつしつこめです。日本人は揉め事が嫌いなので面倒なことになると払ってしまうことを知っています。

ただ唯一、使ってもいいと思えるタクシーは「Grab(グラブ)タクシー」と言われるタクシーです。目的地によって値段が予め決まっており、決まった料金以外を払う必要はありません。緑色のカウンターが特徴的でスタッフに行き先を告げると、名前と電話番号を聞かれ、その後に「運転手の名前」、「タクシーのナンバープレート」、「料金」が書かれた紙を渡されます。チップを要求されることもないのでとても良いですが、料金が安くはないので、大人数で行くときは良いかもしれません。

Grabタクシーのアプリもあり、アプリを登録しておけば、いつでもどこでも呼べますし、クレジットカード決済も可能なのでとても便利です。

黒い車体のプレミアム航空バス(時間は短いが、料金は高い)

ひとつは「UBE Express」というバス会社でバスの車体は黒です。一応、公式サイトのリンクは貼っておきますが、あまり役には立たないかもしれません。スケジュール表が確認できますが、定刻通りに発着はまずしません。

バスの側面には「PREMIUM AIRPORT BUS SERVICE」などと書かれていることが多いです。プレミアムと謳っているだけあって、無料Wi-Fiも設置されています。

UBEはフィリピン原産の有名なウベという紫色の果物のことのようです。

料金が一人150ペソ(約300円)なので、日本の物価水準に置き換えてもかなり高いと言えます。キャンペーンと謳って150ペソのようですが、キャンペーン中でなければ300ペソのときもあるとか…キャンペーンかどうかは、その運転手の気分次第なのでしょうか。

現地の人たちもほとんど乗ろうとしません。席はかなりガラ空きで余裕をもって座ることが可能です。エアコンも寒いくらいにガンガンに効いてます。車体自体もキレイで清潔です。ターミナル3へのスピードも速く道が空いていれば15~30分程度で到着します。

最初は、料金を聞いてぼったくられているのかなと思いましたが、一緒に乗車していた現地のフィリピン人も同じく150ペソを支払っていたのでスタンダードなのだと思います。お財布に余裕のある方は時間短縮にもなりますのでオススメです。

時刻表は一応あるようなのですが(私は見つけられませんでした)、日本のように定刻に出発するわけではなく、乗客が集まれば出発しますし、集まらなければ出発してくれません。東南アジアスタイルって感じですね。

白い車体のAIRPORT LOOP BUS(時間はかかるが、料金は安い)

もうひとつはバスの側面に「AIRPORT LOOP」と書かれた白いバスです。

このバスの料金はなんと一人20ペソ(約40円)です。
黒塗りのバスとの料金に7倍以上の差があるなんて東南アジアらしい料金設定です。乗車すると領収書としてなのか、こんな小さな紙を渡されます。

しかし、安いバスなだけあって社内は常に満席で立って乗車している人もいます。バックパッカーに特に人気です。

私が乗ったバスだけなのかもしれませんが、車体もキレイなものはほとんどなく、椅子のシートも壊れかけていました。車内の様子を撮影したのですが、椅子にもかなり年期が入っていて汚れています。

またAIRPORT LOOP BUSなので、順番に空港をまわっていく為、ターミナル3へ行く時間は1時間くらいかかりました

どうやらターミナル3→ターミナル4→ターミナル1→ターミナル2→ターミナル4→ターミナル3と不規則に巡回しているらしいです。

このようにターミナル2からターミナル3へは直接つながっていないので、時間がかかる要因のひとつでもあると思います。

ご自身のお財布事情と飛行機のスケジュールを見ながら、自分に適したシャトルバスを選んでみてください。

そもそもマニラ空港のバスターミナルはとてもわかりにくいです。どの場所からどこ行くのバスが発車しているのかわからないので、気を付けてください。ターミナル3付近へ行きたければ、BAY14~16という看板があるあたりをウロウロしているとバスを見つけることができると思います。

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筆者もよく使ってます。これまでにたくさん海外旅行や海外出張をしていますが、いつもお世話になってます(笑)

それでは、良い旅を!Have a nice trip!

 

 

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