現在、ベトナム南部のリゾート島であるフーコック(Phu Quoc)というところに旅行に来ています。
それなりに長期滞在であるため、観光場所がなくなってしまったので観光施設を探していたところ「ココナッツ・プリズン(Coconut Prison)」なる場所を見つけました。最初名前を聞いたときは、プリズンという名前がついているものの、ココナッツ畑か何かかと思っていましたが、全然違いました…
ここは、ベトナム戦争当時に使用されていた捕虜収容所です。現在は博物館になっており、誰でも無料で入場することができます。
施設内のあらゆるところには、当時の状況が分かるように人形を使って再現しています。収容所自体は鉄板で覆われただけの建物で、堅い木の床で何万人もの人々がそこで雑魚寝状態だったそうです。たいした食事も与えられないまま、兵隊からはとてもひどい拷問を受けていた様子を間近で見ることができます。(この後、写真を載せます。)
収容所の囲いは、有刺鉄線で何重にも塀が作られており、絶対に逃げ出せないようになっていました。でも、数人の人は穴を掘って逃げたこともあるそうです。私が捕虜なら絶対に逃げ出すのは無理だなと思いました。
収容所の入り口には、この収容所で亡くなった方を追悼する石碑があり、線香の香りも漂っていました。収容所の建物は当時のものがそのまま保存され、炊事場やトイレなど見学することができます。
ココナッツプリズンの詳細
住所:350 Nguyen Van Cu, Dao Phu Quoc, Vietnam
フーコック国際空港からタクシーで約30分。タクシーは全てメーター制で料金は25万ドン〜40万ドン(約1,500〜2,000円)くらいだと思います。タクシーは時間単位でチャーターすることもできますので、その方が色々な観光地を回れていかもしれません。
入場料:無料
見学所要時間:1時間
営業時間:7:30〜11:00、13:30〜17:00
定休日:月曜日
施設内の写真を一部公開
ここからは私が撮影してきた写真を載せると同時に簡単な解説をします。
全部載せるとサイト自体が重くなりますし、ご自身で見られた方がいいと思いますので、一部だけにします。
収容所のゲート
捕虜収容所で亡くなられた人を奉っている石碑
資料館
当時の写真や拷問の様子を再現した絵画が飾ってあります。
外観
資料館内
実際に捕虜が着ていた服
捕虜が当時使用していた食器類
捕虜収容所
高い塀が、有刺鉄線で作られています。犬の警備もあります。とても逃げれそうにありません。
有刺鉄線の塀と塀の間にも有刺鉄線です。
東西南北には兵隊が脱獄しないか見張っています。
拷問の様子
四方八方を有刺鉄線で囲まれた膝くらいの高さの囲いに複数人で放り込まれています。寝返りすら打てません。油断したら全身にトゲが突き刺さります。
小さなコンテナにたくさんの人が詰め込まれています。
看守に棒で叩かれています。
椅子に固定されて拷問を受けています。
火で炙った鍋に入れられています。
さいごに
観光客の中にはあまりにも酷い現実を目の当たりにし、最後までに見れない方もたくさんいるようです。
載せた写真はほんの一部であって、まだだま残虐なシーンがたいさんあります。
リゾート地でゆっくりするのもいいですが、その中に少しこういった考えさせられる思い出を作ってみても良いのではないでしょうか。是非行ってみてください。