MacBook Pro、MacBook Air 4台、iPhone XR、iPhone X、iPhone8、iPad mini等、持っておりAppleファンの私ですが、そんなAppleが現地時間25日、スペシャルイベントにて新規事業について発表を行いました。
ハードウェア新製品の発表はなかったものの、とても興味深い内容だったので、簡潔にまとめました。(最近2台、MacBookを購入したので、安心しました…)
記事は下記発表内容に基づいて書いてます。
https://www.apple.com/uk/apple-events/march-2019/
スペシャルイベント発表内容
大きく分けると、この5つですが、ひとつ、ひとつ簡単に解説していきます。
- Apple News+
- Apple Card
- Apple Arcade
- Apple TV App
- Apple TV+
1. Apple News+
月額9.99ドルで300以上の新聞・雑誌をアプリ内で定期購読。アメリカとカナダでは、本日より。オーストラリアとイギリスでは2019年中に提供が開始。
2. Apple Card
iPhone用に設計されたクレジットカードで、Walletアプリで取引履歴などが管理可能。
大きな特徴としては、1~3%のキャッシュバック “Daily Cash(毎日のキャッシュバック)”のリワード付クレジットカードの発行。このキャッシュバックされた金額は、商品購入はもちろんのこと、メッセージで他人に送金することも可能。
Apple PayでApple Cardを使用すれば2%、Apple StoreやApp StoreなどAppleで直接購入した全ての商品に対しては3%のDaily Cashが受けられる。
3. Apple Arcade
100以上の限定ゲームがプレイできる購読サービス(詳細は追って発表)
4. Apple TV App
映画、TV、オリジナルコンテンツ全てがひとつのAppにMacやSmart TVでも利用可能に。
5. Apple TV+
Appleのオリジナルコンテンツであり、個別契約した動画配信サービスをiPhone、iPad、Macのアプリ内でも視聴可能。日本でも近々発表予定。
発表内容を受けての筆者の感想
小難しいことを書きますが、許してください。共感してくださる方がいらっしゃれば幸いです。
イベント1週間前にiPad mini / Pro / Air Podsなど、ハードウェアがしれっと発表されたのは、Appleがハードウェアメーカーから真の意味でコンテンツ・ソフトウェア企業にシフトしていくことを示唆しているように思えました。
コンテンツプロバイダーやジャーナリスト、クリエイター、プロフェッショナルにとっては、ミュージックアーティストやAppデベロッパーとiTunesやApp Storeのそれと同じように最大級の追い風と言えるのではないか。
しかし、自らのコンテンツを持っていない企業にとっては、かなりの逆風となる発表であり、窮地に立たされる企業が多く出てくるのではないかと考えております。
また、Fin Tech(※)に本格参入、且つMaster Cardと提携をするだけで、Acquirer(※)が簡単に調達できてしまうという仕組み。
つまり、MembershipとPaymentを主軸としている企業も、Appleの参画により危機に瀕する可能性もあるのでは…。きっとこれから大型の業界再編等が起こりえるに違いない。
見方によっては、他企業が青ざめる内容か…。今後のAppleの動きが世界情勢に与える影響は凄まじいものになりそうです。
※Fin Tech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結び付けた様々な革新的な動きを指す。スマートフォン送金などもそのひとつである。
※Acquirer(アクワイアラー)とは、クレジットカード業界の中で、加盟店開拓や管理などを行う、加盟店契約会社のことをいう。