※2019年9月11日更新
いち
じゅう
ひゃく
せん
まん
じゅうまん
ひゃくまん
せんまん
…
にせんまんえん!?
と衝撃を与えたあの老後資金が2,000万円問題からしばらく日が経ちましたが、どうやったら2,000万円を貯めることができるのかという答えに辿り着けた方は多くないと思います。全額2,000万円とはいきませんが、30歳前後の方であれば、今から60歳までに少なからず百万円単位で節税対策できる「iDeCO(イデコ):個人型確定拠出年金」についてご紹介していきます。
下の画像が1,800万円分の札束です。まだ200万円足りないわけですが、どうです?貯金できそうですか?
(良いフリー素材がなかったので、3つ並べてみましたwww)
今や年金だけを当てにしていては、とても安心して老後を迎えることはできません。iDeCoを活用すれば、将来に備えられるだけではなく、足元でも色々な税制面でのメリットを受けることができます。
iDeCo公式サイトによると2019年7月時点で加入者数は125万人にのぼるようです。しかし、まだまだ加入していない人はたくさんいます。せっかく加入条件を満たしているのに、加入していない人がたくさんいるようです。この際に、自分が当てはまるかどうか確認し、当てはまっていればすぐにはじめてみる価値アリです!
先にお伝えしておくと、iDeCoは自分で申し込みを行わなければ、始めることができません。自分で行動した人のみが得られるメリットなのです。加入資格があるにも関わらず、「よくわからない」、「面倒くさい」などでほったらかしにするべきではありません。
年金制度が崩壊せずに何もしなくても老後を豊かに過ごせる年金をもらえる時代はもう終わりました。今、行動するかしないかで、あなたの老後は大きく変わります。
ちなみに私はiDeCoの斡旋会社で働いているわけでもないですし、読者の方々がiDeCoに加入しても何かインセンティブが発生するわけではありません。つまり、加入してもされなくても私には関係ないことですが、せっかくブログを読んでくださっているのですから少しでも有益な情報をお伝えできればと思い、この記事を書いております。
もちろんiDeCoにもデメリットはあります。デメリットが大きすぎて自分にとってやるべきできではないということであれば、やる必要はないのですが、きちんと内容を理解した上でやるやらないの判断できるといいかもしれませんね。
個人的には、サラリーマンが積極的に行える節税対策としては、ふるさと納税とiDeCoがズバ抜けて効果バツグンだと思ってます!!!!
まずは日本の年金制度をおさらいしましょう!
①国民年金
国民年金は20歳以上であれば、国民全員が必ず加入する義務があります。令和元年度においての国民年金保険料は、一律月額16,410円です。
②厚生年金
会社員や公務員が加入する厚生年金と、自営業やフリーランスが加入する国民年金基金があります。前者は強制加入ですが、後者は加入が自由です。
③確定給付企業年金
企業が従業員の為に独自に運営している企業年金です。この企業年金は、企業によって内容が異なるので、掛け金も将来受け取れる金額も異なります。
④企業型・個人型確定拠出年金(個人型がいわゆるiDeCo)
冒頭にも書いた通り、従来の終身雇用制度や企業年金制度が機能しなくなってきている為、個人の自助努力によて老後に備える必要性が出てきました。なので、国民年金、厚生年金、確定給付企業年金にさらに加える形で確定拠出年金が登場したのです。個人型と企業型があるのですが、違いは資金を拠出するのが企業か個人かだけの違いです。ここで言う個人型確定拠出年金と言われるものがiDeCoです。
iDeCo(個人型確定拠出年金)の内容を簡単に解説
毎月決められた金額を納めることで、その資金を運用して老後に受け取ることができるものです。国民年金や厚生年金などの公的年金とは違って、iDeCoは私的年金になります。加入するかは個人の自由です。
公的年金と異なる点は、iDeCoは支払い時と受取り時の両方で税制優遇を受けることができることです。老後にメリットが出てくるのではなく、今すぐメリットが得られる点もiDeCoの利点です。
iDeCoの加入資格を確認してみよう!
ここで2つの質問をします。
Q1. あなたは60歳以上ですか?
Q2. 国民年金の滞納または免除を受けていませんか?
どちらも”NO”であれば、加入資格があります。つまり、現役で働いているほぼすべての人が加入できるのです。
iDeCoの最強3つの節税メリット
しつこく繰り返し言いますが、iDeCoを使った節税対策は効果バツグンです!
①毎月の掛け金の約30%が節税可能
ちょっとこれだけでは難しいですよね。例えば、サラリーマンの方が毎月12,000円(年間144,000円)の掛け金を行っているとします。この場合、この144,000円に30%を掛けた43.200円分の節税ができます。もちろん月々の拠出金が多ければ多いほど、節税メリットは大きくなります。
②運用益が非課税
毎月の拠出金は、各証券会社が用意する様々な商品に充てられます。どの商品に充てるかは全て自分で決めることができるので、設定は自由です。その運用によって発生した運用益が非課税になります。
iDeCoに加えて、NISAやつみたてNISAを併用すれば、年間でかなりの金額の資産を非課税資産として保有することができるのです。
ちなみに下の画像が私のSBI証券で運用しているiDeCoの画面になります。
私の場合、ハイリスクハイリターンの掛け方ですが、元本保証型の安定的な商品もありますので、ご安心ください。
③受取時は「公的年金控除」か「退職所得控除」
計算方法等は割愛しますが、iDeCoは給付開始年齢になった時点で一時金として一括で受け取るか、年金として分割で受け取るかを選択できます。いずれの場合を選択しても控除を受けることができるので、節税メリットがでます。
iDeCoの受取方法は3種類
受取方法は全部で3種類あります。
①老齢給付金:満期を迎えて受け取る
②障害給付金:70歳までに病気にかかった場合に受け取る
③死亡一時金:加入者が死亡してしまった場合に遺族が受け取る
10年以上加入していれば、60歳を迎えた時点で受給を開始できるが、10年未満の場合は65歳まで受け取りを開始できないようになっています。
通算加入期間…………受給開始年齢
10年以上………………満60歳
8年以上10年未満……満61歳
6年以上8年未満……満62歳
4年以上6年未満……満63歳
2年以上4年未満……満64歳
1ヵ月以上2年未満…満65歳
具体的なメリットの金額は?
適当な前提を置いて計算してます。ご自身に合わせて計算したい場合は、iDeCo公式サイトのシミュレーションページで試算してみてください!
例①
独身、30歳、企業年金あり、年収500万円、月額12,000円拠出
メリット:年間約3万円(=12,000円 x 12ヶ月 x 30%)、30年間では約100万円。
例②
独身、30歳、企業年金なし、年収800万円、月額23,000円
メリット:年間8.3万円、(=12,000円 x 12ヶ月 x 30%)、30年間で約250万円
とても大きいですよね。年収が高ければ高いほど累進課税によって所得税率が高くなる為、享受できるメリットは大きくなります。
iDeCoのデメリット
ここまではメリットばかり挙げてきましたが、当然デメリットもあります。メリットとデメリットを比較しながら加入要否を選択してみてください。
①一度開始したら原則60歳までは受け取りができない
老後の年金資金を運用するという目的と性質上、通常の金融商品や預金とは異なり、途中で解約して現金化できないので、始める前に十分考えておいてください。iDeCoは、あくまで老後資金として積み立てて運用していくというつもりで資金計画をするべきです。月々の収支がいっぱいいっぱいの場合は、やらないことも検討しなければなりません。開始はいつでもできるので、余裕が出てから始めてもいいかもしれません。
②拠出金の運用状況によっては運用損が発生する
運用益が非課税になる一方で、運用損が発生する場合があります。運用と言われるだけあって、投資の性質も持ち合わせておりますので、投資先の状況によっては、損失を被ることもあります。ただし、1円たりとも損をしたくないということであれば、利回りは低いモノの元本保証の商品もありますので、その商品を選択すればお悩み解決かと思います。手数料も全額自分負担なので、拠出した金額の一部は費用となり、一瞬資産が目減りします。
③専業主婦(主夫)などで給与・課税所得がゼロだとメリット無し
iDeCoのメリットは拠出金が所得から控除できることでした。つまり、そもそも所得が無い方は、控除するものがないので、何もメリットがありません。デメリットというよりは注意点ですね。
④月々の生活費を圧迫するケースがある
皆さんの所属する会社の条件等によって、月々の掛け金上限が12,000~68,000円の間で決まります。もちろん掛け金が多ければ多いほど節税メリットは大きくなる一方で、月々の収支がいっぱいいっぱいで掛け金を確保することが難しいなんて声も聞こえてきます。
しかし、老後資金づくりのポイントは節約に集約されていると私は思っています。私自身、高校生の頃から家計簿を毎日付けているのですが、無駄な出費は結構あるものです。クレジットカードや通帳を今一度チェックして無駄なものを極力カットしてみてください。
例えば、スマホ代などは同サービスでも格安なものが出回っています。それだけで月数千円の節約にはなると思います。その数千円をiDeCoに回せばよいのです。自分の収支を見直すいいチャンスなのではないでしょうか。
適切な資産分配で老後資金を作りましょう!
iDeCoは、自分の選択次第で上手に老後資金を形成することができることに加え、税金面でも多くのメリットを享受することができるのです。メリット、デメリットを理解した上でバランスのいい資産形成をしてみてください。もちろん拠出金の拠出先(商品選択)も途中で柔軟に変更できるので、世の中の情勢をうまくとらえながら配分の見直しを行っていくとよいでしょう!
iDeCoのメリットを考えると、お金がないから利用しないというのはとてももったいないものだと思います。
国はあなたのことなんて助けてくれません。野垂れ死ぬのを平気で見捨てますよ!全ては自分の豊かな老後生活のためです。iDeCoは未来の自分への仕送りです!
口座開設は是非こちらから!SBI証券が間違いありません!もちろんオススメしている私もSBI証券です!